ISO規格
国際標準化機構(International Lrganization for Standardization)が定めた規格。国際交流を容易にし、活動を円滑にするために製品やサービスの用語や単位などの世界的な標準化を目的として定められた。時計では、耐衝撃、一般防水、潜水用腕時計などが定められていて、ダイバーズウォッチとそのほかの時計を区別するために表示される。
ページトップへ戻る
アガキ
歯車と歯車の間や香箱と香箱真、受け石と歯車の軸などの接点に設けられた隙間のことをいう。アガキがないとスムーズに動かすことができない。
ページトップへ戻る
アカデミー
「スイス伝統の時計製造技術」の継承と、会員間の情報収集&協力を目的に、スヴェン・アンデルセン、アントワーヌ・プレジウソ、フィリップ・デュフォーらを中心メンバーに1984年、スイス・ジュネーブに創設された独立時計師たちの会員組織。正式名所は「Horological Academy of Independent Creators(略称=A.H.C.I.)」その活動は多岐に渡り、バーゼルワールドでの新作展示発表(毎年専用ブウースで行われている)や、HPでの作品&作者紹介、若手時計師の育成活動などを軸に展開している。
ページトップへ戻る
足
ブレスレットや皮のベルトなどを取り付けるための出っ張り部分のこと。バーやリング状のものや、先が細くなったツノ状のものなど形は様々。ラグやカンとも呼ばれる。
ページトップへ戻る
アジャストスクリューネジ
ムーブメントを構成する極小ネジのひとつで、天輪に装着されている。精度を微調整する働きがある。同じ天輪に装着されているチラネジは、テンプ自体のバランスをとるものなので働きが異なる。
ページトップへ戻る
アシンメトリック
左右が非対称にデザインされた時計ケースやダイアルデザインのこと。左右のボリュームや配置にあをつけることで、装飾性とインパクトを高めている。主にドレス系モデルに採用される。
ページトップへ戻る
アズモメーター
クロノグラフに設けられた呼吸数を計測するための機能。1回目の呼吸をしたらスタートボタンを押し、15回または25回目の呼吸を終えたらストップボタンを押す。その時に指す目盛りの数が1分間の呼吸数となる。主にドクターウォッチに使用される。
ページトップへ戻る
アップライトインデックス
ダイヤル(文字盤)から立体的に浮き出ているインデックス(時刻を表すマーク)のことを言う。文字盤の裏からプレスして凸面が作られたプレス型と文字盤に穴を開け、差し込んで固定する植字型とがある。最近は安価な接着式が多くなっている。
ページトップへ戻る
アナデジウォッチ
時計や分針、秒針など針でメインの時刻表示を行なう他、クロノグラフ計測値(100分の1秒や1000分の1秒)、カレンダーなどの情報をもデジタル小窓で表示するクオーツ時計のこと。
ページトップへ戻る
アナログウォッチ
針の動きで、時・分・秒などのメイン時刻を常時する方式の時計。一般的な長・短針を備えた時計の総称(針の動きが連続性のある流れるような動き=アナログであるのがその語源)。
ページトップへ戻る
アニュアルカレンダー
永久カレンダー機構の一種。1年に一度、2月の末日にだけ手動操作で日付けの早送り調整が必要だが、その他の月は日付けを自動的に正しく表示する機構(パーベチュアルカレンダー参照)。
ページトップへ戻る
アビエーションウォッチ
ベゼルに付いている回転計算尺で、速度やガソリン量を割り出せる航空時計のこと。世界初の太平洋無事着陸横断を成功させた探険家チャールズ・A・リンドバーグが、1932年にロンジンとともに開発したアワーアングルウォッチが史上初のモデル。
ページトップへ戻る
油
金属パーツを傷めないようにし、パーツ同士を滑らかに動かすための潤滑剤のこと。細やかな部品が働きあっているムーブメントには、薄くて強力な油膜を張ることができる油が必要とされる。油がきれると鉄粉などが溜まり、動きに支障をきたしてしまう。
ページトップへ戻る
アブライドインデックス
時を示す数値やマーク(時字=「ときじ」とも呼ばれる)を文字盤に貼り付けたタイプのインデックス。くさび状の金属部品を文字盤から裏側へ爪で喰いこませるように設置する高級仕様と、単に接着加工する簡易型仕様がある。
ページトップへ戻る
アミダ
歯車の横の棒のことで、車輪でいうスポークの役割をする部分。アミダが曲がってしまうと姿勢が変わってしまい、誤差が発生してします。初期は2本のものが多く、後に3本や4本のタイプが出てきた。
ページトップへ戻る
アモータイザー
ケースバックに設置されたプロペラ状の部品を回すと、自動巻きのローターがロックされ、落下などのショックが加わった際の(ローターの激しい動きによる)ムーブの損傷を防止するための装置。バール ウォッチが開発したオリジナル機構。
ページトップへ戻る
アラーム
設定した時刻に音を鳴らして知らせる機能。設定時刻を解除しない限り1日1回鳴るデイリーアラーム、設定した時間にアラームが一度鳴ると自動的に設定が解除されるワンショットアラーム、複数の時刻が設定できるマルチアラームなどがある。史上初のアラーム付きウォッチは1947年に発売されたバルカンのクリケットである。
ページトップへ戻る
アラームウォッチ
あらかじめ設定された時刻になると、ケース内部に設置されたアラーム用のハンマーが金属塊やリング部品を叩いてベルの鳴る機構を搭載した時計。
ページトップへ戻る
アラビック
アラビア数字のこと。1,2,・・・で表す算用数字で、アラビックインデックスとはアラビア数字を数字体としたインデックスのことを言う。アラビックインデックスは、スポーツ時計やカジュアル時計に用いられることが多い。メーカーによっては書体を変えて使っているところも多い。
ページトップへ戻る
アワーアングルウォッチ
チャールズ・A・リンドバーグが1932年にロンジンと開発した航空用の時計。世界で初めて大西洋単独横断無事着飛行に成功したリンドバーグは、経度が計算できる航空用の計器を考案し、それを元に作られた。
ページトップへ戻る
アワーマーカー
時を示すための文字盤上の目盛のこと。インデックスとも言う。文字盤から浮き出したアップライト式と文字盤に直接プリントされたプリント式とがある。
ページトップへ戻る
アワーレコーディング
ストップウォッチ機能が付いた時計をクロノグラフと言い、その中でも12時間計が搭載されたものをアワーレコーディングと言う。30分刻みのものと1時間刻みの2種類がある。
ページトップへ戻る
アワーレコーディングランナー
クロノグラフ機構に置いて12時間計を動かすための歯車。時計によってはこの歯車が無いタイプもある。
ページトップへ戻る
アワーレジスター
クロノグラフなどの文字盤内に、計測開始からの経過時間を1時間単位で表示するために設置された小さなダイアル。12時間まで計測できるタイプが多く、その場合は「12時間計」と呼ばれている。
ページトップへ戻る
アンクル
テンプとカンギ車との間にある脱進機を構成する部品のひとつで、2つのツメ石を持ち、錨型をしていることからこう呼ばれる。入りヅメ、出ヅメの2つのツメ石がカンギ車を交互に進め、テンプの振動を調整する。このアンクルを持つ脱新機構をアンクル脱進機と言い、アンクルの軸を支えておく受け板のことをアンクル受けと言う。規則正しい輪列運動をするためには欠かせないパーツのひとつである。
ページトップへ戻る
アンチショック
テンプの芯を受ける、軸受け部分に過巻状のバネ(ショックアブソーバー)や特殊な枠部品を装備することで、衝撃時にテンプの軸が受け板からズレたりはずれたりしない構造にした、時計の耐衝撃機構のこと。
ページトップへ戻る
アンチマグネチック
金属部品で構成された時計のムーブメントが、磁気を帯びてしまうことを防ぐため(部品が磁気を帯びると等時性が損なわれ、精度悪化などを招く)、二重構造ケースやリング状部品、シールド材などで保護された構造を持つ時計やその機構。
ページトップへ戻る
イオンプレーティング
高真空下でイオン化(カス化)した金属微粒子を飛ばし、素材となる金属に衝突させながらその金属の表面に頑強な薄い皮膜を作るコーティング技術。時計の場合は装飾性と堅牢性を高めるためケースやブレスに主に使用され、IP加工と略されて表記されることが多い。一般的には窒化チタンをガス状にしてコーティングすることが多く、ガスの成分比率を変えることでゴールドやブルー、グレーやピンクなど、さまざまなカラーに着色することも可能となっている。
ページトップへ戻る
石
歯車やテンプの軸受けなど、稼動する部分の摩擦を防止するために使われる受け石や穴石のことを言う。現在では主に人造ルビーが使われているが、人造サファイアなどもある。その使用数によって17石や21石などと表記される。最低15石あれば単純な2針時計を組むことができる。歯車の多い複雑時計や耐久性の高い時計ほどその数は多いが、かつては天然のルビーを使用していたため、装飾目的として多用されたこともあった。
ページトップへ戻る
インカブロック
1939年にスイスで発明されたアンチショック(耐震機構)のこと。ショックを与えたときにテンプの天真が折れないようにするため、バネが付いた穴石を使って支えている。呼び名が違うが同じ機能を持つダイヤショックやパラショックなどもある。
ページトップへ戻る
インダイヤル
クロノグラフなどについているダイヤル(文字盤)の中にある小さなダイヤルのこと。30分または12時間の積算計や秒針などが主である。クロノグラフでは秒針がインダイヤルのものもある。
ページトップへ戻る
インデックス
文字盤上にあるときを表すマークのこと。丸や棒のシンプルなタイプやアラビア数字を使ったアラビックインデックスなど、時計に個性を出すための大切なパーツ。
ページトップへ戻る
インナーベゼル(リング)
数値などが描かれたリング状の部品で、ベゼルの内側=ダイアル外周部などに装備されたもの。通常はケースサイドに設置されたボタンやリューズで回転操作ができるようになっている。
ページトップへ戻る
ウイーク表示
1年でダイアル内を1周する専用針や、1年で1回転する専用内蔵ディスク(回転盤)などを用いて、現在が1年のうち第何週目かを表示する機構。
ページトップへ戻る
機械式クロノグラフムーブとしては、後述のバルジューと並ぶ人気と実績を誇り、クロノ界の「2大ブランド」とも称されたスイスの著名ムーブメーカー。数多くのブランドにムーブを提供していたが、特にブライトリング社とは密接な関係を保ち、2つ目タイプ用のCal.175やその発展系である3つ目用Cal.178が、それぞれ「クロノマット」、「ナビタイマー」に採用されていたことでも著名。後にバルジューと合併した。
ページトップへ戻る
ウォータープルーフ
ケース内への水分や湿気の浸入を防ぐための機能。Oリングやスクリューバック、ねじ込み式リュウズにねじ込み式防水機能を搭載した史上初の防水腕時計はイギリスのオイスター社が開発した。ロレックスは1926年からオイスター社のケースを採用したのである。現在では日常生活での汗や雨などに濡れても平気な30m防水からマリンスポーツやダイビングで使用可能な200メートル防水、ヘリウムガス排出バルブ付きで大深度の潜水にも耐えられる300m防水など、細かく分かれている。
ページトップへ戻る
受け
歯車やテンプの真軸を支え、部品を保持するためのプレート。ブリッヂとも呼ばれる。
ページトップへ戻る
受け石
歯車やテンプの真軸の軸先に取り付けられた石のこと。穴石とセットで使われて、摩擦を減らし、油を保持する目的に使われる。現在では主に人工ルビーが使われている。
ページトップへ戻る
腕時計
手首に装着できる腕時計は19世紀頃に貴族女性の装飾具として作られた。1899年に起きたボーア戦争時に、イギリス兵が懐中時計を皮ひもで腕に着けたことで戦後商品化されるようになった。リストウォッチとも言う。
ページトップへ戻る
ウニコ
2010年にウブロが発表した、初の自社開発クロノグラフ・ムーブメント。スペイン語の「ユニーク(唯一の、独自の)」が命名の由来。通常は裏ブタ側に設置されるコラムホイールを始めとするクロノグラフ機構を、ダイアル側に集約。スケルトン仕様のダイアルからその動きをいつでも堪能できるなど、その名のの通りユニークな構造を採用している。2010年バーゼル発表モデルの「キング・パワー ウニコ オールブラック」に搭載されている。
ページトップへ戻る
裏蓋
ホコリや、水分などからムーブメントを守るために、ケースの裏側に取りつけられる蓋のこと。通常はケースと同じ素材が使用され、ねじ込み式やスナップ式で取り付けられる。防水時計にはテフロンやゴム製のパッキンが挟まれている。
ページトップへ戻る
裏輪列
機械式ムーブメントにおいて、地板を挟んでも地盤側に設けられた輪列のこと。分車と時針を繋げる減速輪列やカレンダー輪列などがある。対して裏蓋側に設けられた輪列のことを表輪列と言う。
ページトップへ戻る
閏年
1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって定められた、グレゴリウス暦の誤差を調整するための年。グレゴリウス暦では1年が365日と0.2425日となる。0.2425は400分の97なので400年間に97日の閏年を設ければ、調整ができるということになり、4で割り切れる西暦年を閏年としている。また、4で割り切れ、100でも割り切れる場合は閏年としないが、4と100で割り切れる年が、400でも割り切れる場合は閏年となる。
ページトップへ戻る
閏秒
協定世界時(標準時)と地球の自転によって生じる時間の誤差を±0.9秒以内に保つための調整時のこと。
ページトップへ戻る
ウルトラスリム
極めて薄いムーブメントと、そのムーブメントが搭載されたモデルの俗称。多くの部品で構成される機械式時計においては、極めて高い技術が要求される。
ページトップへ戻る
エアリーの定理
振動している物体は外部からの衝撃によって等時性が変化するが、振動の中心軸で衝撃を受けた場合は振り幅が変化するだけで、等時性には影響がないという法則。テンプの等時性はこの定理に基づいている。
ページトップへ戻る
永久カレンダー
パーぺチュアルカレンダーの項参照
ページトップへ戻る
エクステンションベルト
広げることができる金属性ブレスレットのこと。繋ぎ目に板バネを入れることによって伸縮し、腕にフィットするようになっている。
ページトップへ戻る
エコ・ドライブ
シチズンが開発した、太陽光はもちろん蛍光灯の光でも発電する電池交換不要なクオーツ機構。光透過性に優れた文字盤を通過した光エネルギーが、文字盤下のアモルファスシリコンを主素材とする太陽電池(ソーラーセル)によって電気に変換され、その下層部分に設置された電池に蓄えられる構造になっている。
ページトップへ戻る
SS
ステンレススチールの略で、主にケースなどの素材として使われる。鉄と耐食素材のクロムを12%以上含んだもののことを言い、その含有成分などにより様々な種類がある。加工性や耐食性に優れた金属である。
ページトップへ戻る
SMH
スイス最大の時計共同会社で日本のクオーツに対抗するため作られた巨大企業。母体となったのはETA社が中心となり、組織化されたエボーシュ連合でオメガ、ロンジン、ラドー、ブランパン、スウォッチ、ブレゲ、ジャケ・ドローなどがグループ傘下に収められている。1998年にスウォッチグループと改称された。
ページトップへ戻る
エスケープバルブ
酸素とヘリウムの混合ガスを吸って、ダイバーの体を水圧に耐えられる状態にしてから潜水する飽和潜水を行うとき、時間内に浸入したヘリウムガスを排出させるためのバルブのこと。時計内のヘリウムガスを排出しないと、ダイバーが浮上するに従ってガスが膨張し、時計が破損してしまう。
ページトップへ戻る
エスケープメント
テンプと輪列の間にあるアンクル、ガンギ車などで構成される、時計のリズムを性格にtが持つための機構部=脱進機構の総称。脱進機の項参照。
ページトップへ戻る
エスケープメント・ホイール
日本ではガンギ車と呼ばれる。アンクルと共に脱進機構を構成する重要部品。
ページトップへ戻る
ETA(エタ)社
1856年に創業したムーブメント供給会社。スイスのムーブメント業界では約8割のシェアを持ち、1925年にはエポーシュ連合を創立した。1982年に設立されたスウォッチはETA社のオリジナルブランドで、翌年の1983年にはスウォッチグループの前進となるSMHグループを結成した。
ページトップへ戻る
エタブリサージュ
時計メーカーからそれぞれ作業を割り振って発注される、専門職人や工房の総称(外部委託製造業者のこと)。
ページトップへ戻る
ADA
ムーブメントの四隅にショックアブゾーバーの役割を果たすチューブを設置。チューブが衝撃や揺れを吸収することで、20mからの落下時に相当するショックや10ヘルツの振動にも耐える構造を持った、タグ・ホイヤーが開発した画期的機構のこと。
ページトップへ戻る
N夜光
1993年4月に根本特殊科学が開発した高輝度長残光性蛍光体で、今までの夜行性塗料とは異なり、放射性物質を一切含まない安全な夜光塗料である。太陽光や蛍光灯などの光エネルギーを吸収し蓄え、暗い場所で蓄えた光エネルギーを放出することによって発光する。高い安定性を持ち環境に強く、照射する光が強いほど、明るく光るなどの特徴がある。
ページトップへ戻る
エボーシュ
ムーブメントメーカーが製造した未完成のムーブメントのこと。多くの時計メーカーはこのエポーシュを仕入れて時計を組み立てている。スイスではETA社が約8割のシェアを誇っている。そのほかはフレデリックピゲ、レマニア、デプラ・デパズなどがある。
ページトップへ戻る
エリンバー
ヒゲゼンマイの素材に使用される特殊合金のこと。ニッケルが38%、クロムが12%、そして少量の鉄、マンガン、炭素、タングステンから構成されている。
ページトップへ戻る
LEDウォッチ
発光ダイオードを用いて、時刻を表示する時計。ボタンを押すと数秒間、ダイアル上に時刻が赤や青などのLED数値で常時される構造になっている。
ページトップへ戻る
エルガ
F1マシンや航空産業にも使用されるハイテク合金の一種。軽量でありながら耐久性にも優れた素材で、焼入れなどの加工により赤やブルーなど鮮やかに発色する特性を持つ(主成分はマグネシウムで、その他チタニウムやジルコニウム、シルバーなどを含有する)。2010年の時計フェアではフランク・ミュラーやクストスがケース素材に採用して、注目度が高まっている新素材。
ページトップへ戻る
L.V.M.H
ルイ・ヴィトンと、モエ ヘネシーが1987年に合併して設立された、フランス・パリに本拠を構える巨大企業グループ(傘下ブランドは50以上)。アパレル分野ではクリスチャン・ディオール、ジバンシー、ダナ・キャラン、セリーヌなど。飽食&時計分野では、ゼニスやタグ・ホイヤー、ショーメなどがこのグループに属している。
ページトップへ戻る
エル・プリメロ
1969年にゼニス社とモバード社が共同で開発した自動巻きのクロノグラフムーブメントのこと。毎時3万6000振動の高精度ムーブメントだが、ロレックスでは毎時2万8800振動に改めて使用されていた。
ページトップへ戻る
エングレーブ
裏蓋やムーブに彫金で模様を描くなどして装飾を施す伝統的な技法のこと。エングレーブができる職人をエングレーバーと呼ぶ。
ページトップへ戻る
エンジンターンドベゼル
外観が航空機のプロペラエンジンヘッドに似た形状を持つ、ベゼルの装飾技法。
ページトップへ戻る
エンドピース穴
ケースとベルトを繋げるために、バネ棒を固定しておくための小穴のこと。ラグ部分に開けられており、ラグを貫通しているものと内側に溝が彫ってあるタイプがある。
ページトップへ戻る
エンボスインデックス
文字盤を裏側からプレスして、数字が浮き上がるように加工したインデックス。
ページトップへ戻る
エンボス文字盤
盤をプレス加工して凹凸を付けた文字盤のこと。大量生産に向いている。
ページトップへ戻る
オイスターケース
イギリスのオイスター社が開発した世界初の完全防水ケース。1926年にロレックスが採用し話題となった。金属の塊をくり貫いて作られたケースに、リュウズと裏蓋をねじ込み式にすることによってケース内への水分や垢の進入を防ぐことに成功した。基本構造は当時のものと未だに変わっていない。
ページトップへ戻る
オイスターロックブレス
腕に大きな衝撃を受けた際に、その衝撃などでクラスプのロックがはずれないよう、上から細い板状部品を覆い被せることで(2重に)ロックする方式を採用したロレックスブレスレットのこと。
ページトップへ戻る
オイル
機械構造を持つものなら、摩擦や磨耗を低減するために必ず必要なのがオイルである。巻き上げ機構部分にはグリス系、金属部分にはモリブリデン系、穴石や脱進機などには低粘度のオイルというように、使用する部分によって異なった成分のオイルが使い分けられているが、最近ではどのパーツにも共通して使うことができる万能オイルも使われている。油とも言う。
ページトップへ戻る
オクタゴンケース
英語で「八角形(オクタゴン)」を意味する言葉通り、8つの角で構成される時計ケース。
ページトップへ戻る
オシドリ
時刻合わせに必要なパーツのひとつで、巻真と噛み合っており、リュウズが引かれるとオシドリも引っぱられ、同時にカンヌキを押す仕組みになっている。それによってツヅミ車はキチ車から離れ、小鉄車に連動し時刻を合わせることができる。
ページトップへ戻る
オートクロノグラフ
タイマーとストップウォッチの2つの機能を持ち、タイマーが終了すると同時に、時間経過の測定を自動的に行ってくれる機能のことを言う。
ページトップへ戻る
オートマタ
自動からくり人形という意味で、18cのジャッケ・ドローがツンギンブバードの製作者として有名。文字盤などにからくりや仕掛けの機構をもった時計のこともこう呼ぶ。
ページトップへ戻る
オートマチック
腕を動かすことによって重力で回転するローターが自動的にゼンマイを巻き上げるシステム。すなわち自動巻きのこと。毎日使用していればゼンマイを巻かなくても動き続ける。
ページトップへ戻る
オニオン型リューズ
横から見た形状が玉葱に似た、クラシカルな大型リューズ。
ページトップへ戻る
オーバーホール
時計の中身を分解し、修理や洗浄、注油などをすること。機械式時計の場合、油が切れることによりパーツが磨耗したり、カスなどが溜まって動きに支障をきたし時間がくるってきてしまう。時計を長持ちさせるためには、2年から5年に1回のサイクルでオーバーホールをすることが望ましい。
ページトップへ戻る
オープナー
ケースの裏蓋を開けるための道具。時計によって防水機能に優れたねじ込み式蓋用のものや、はめ込み式のもの、ロレックス専用に作られたものなど様々な種類のオープナーがある。
ページトップへ戻る
表輪列
地板をはさんで裏蓋側に設けられた香箱車、2番車、3番車、4番車で構成される輪列のこと。ゼンマイの動力を増速させて脱進調速機へと伝える働きをする。対義語は裏輪列。
ページトップへ戻る
Oリング
車やバイクなどのパーツにも使われる円形のゴムパッキン。時計ではダイバーズウォッチなど、完全防水を求められる時計に使われることが多い。特殊な合成ゴムを使うことによって弾力性に優れ、パーツ間の隙間を塞ぎ優れた気密性をもたらす。
ページトップへ戻る
温度差時計
気温が変化することによってドラム内のガスが膨張、収縮を繰り返し、ゼンマイが巻かれるという仕組みを持った時計。現在ではジャガー・ルクルトが商品化しているが、考案されたのは約70年前のこと。
ページトップへ戻る