用語集【な~ほ】
中3針
時・分・行の針が、3本ともダイアルセンター軸にセットされた時計の総称.視認性に優れ、ダイアルデザインもシンプルにまとめやすいため、現在のアナログ式モデルではもっとも広く採用されている。
NASA時計テスト
1962年より始まったアポロ計画で、公式クロノグラフを選ぶために設けられたテスト。衝撃や高気圧、急激な温度変化など、11項目にわたるテストに合格したのがオメガのスピードマスターだった。
ナースウォッチ
看護婦向けに作られた時計で、清潔感を保つことができて作業がしやすいように、ピンやクリップなどで服に留められるようになっている。また見誤ることがないように、文字盤の色やインデックスが見やすいようなデザインになっている。
ナビゲーションウォッチ
目的地までの到達時間、距離、移動速度などを算出することができる航海や飛行に適した機能を持つ時計。その多くはクロノグラフを搭載している。
24時間ベゼル
1~24の数値が描かれたベゼル。GMTウォッチなどに主に装備され、たとえば時針(短針)をダイアル上のインデックスに合わせてホームタイムを表示、GMT針をベゼル上の1~24に合わせてセカンドタイムを表示させるなど、同時に2カ国以上の時刻帯を表示させる際に使用する。
日常生活防水
洗顔をしたときに跳ねる水滴や雨や汗など、日常生活においての水分に耐えられる程度の防水性能のこと。通常は、3気圧(30m)の防水となっている。その検査方法などはJISによって規定されている。
日差
1日の時計の進み、遅れ度合いを数字で表したもの。ムーブメントの性能や気候、湿度、季節などによって日差は異なってくる。
2番カナ
2番車の真軸まわりに付いている歯車で、香箱と噛み合い2番車に動力を伝える役割をしている。
2番車
分針と同軸にある歯車で、香箱からの動力を増速されて3番車へと伝える。ムーブメントの中央に配置され、1時間に1回転する。
ねじ込み式リューズ
湿気や水分の侵入を防ぐため、ネジ式構造にしたリューズのこと。ネジを根本までしっかり閉めこむことで機密性を確保できる。ちなみに、1926年にロレックスが開発した世界初の完全防水時計ケース「オイスターケース」に採用されたネジ込み式リューズが、その源流とされている。
年差
1年間の時計の進み、遅れ度合いを数字で表したもの。機械式時計の平均年差は約2時間である。
ハイビート
時計の精度や安定性を向上させるため、テンプの振動数(ビート)を毎秒8回(毎時2万8800回)以上に設計したムーブメントのこと。小型で軽量のテンプを採用し、強力なヒゲゼンマイを装備することでテンプを高速振動させる構造になっており、一般的にはロービート(毎秒6振動=毎時2万1600振動以下)タイプのムーブよりテンプの作動安定性に優れ(多少の姿勢差やショックに動じない)、時計をより高精度に調整可能となっている。
バイメタルテンプ
種類の異なる2つの金属を張り合わせて作ったテンプのこと。ヒゲの弾性率の変化を補正するために、温度変化によって生じる影響の受け方が異なる2種類の金属を組み合わせて使う。
パイロットウォッチ
強烈な日差しやGに見舞われる航空機のコックピット内でも確かに作動し、どんな状況下でも時刻を確実に読み取れるよう独自の工夫が盛り込まれた、パイロット用モデルの総称。
バーゼルフェア
スイスのバーゼルで毎年春に行なわれる世界最大の時計・宝飾品の国際見本市。14世紀から続いていたスイス工業展に時計メーカーが参加したのが始まりで、1983年に時計・宝飾品部門が独立して今の形となった。
ハック機構
時刻合わせを秒単位で正確に行なえるよう、リューズを引くと秒針が止まる機能。
パテックフィリップ・シール
2009年からパテック フィリップが採用した新たな品質基準規格。クロノメーターを超える高精度さや高品質性、耐久性、審美性、アフターサービス体制などを総合的に厳格に審査。すべての面で「最高峰」と認定された際にのみ発行される。
ハートカム
クロノグラフランナーやミニッツレコーディングホイール、アワーレコーディングランナーに付いているハート形のパーツ。リセット用のハンマーがハートカムを叩くと、クロノグラフのストップウォッチがリセットされる。
ハニーゴールド
その名の通り、蜂蜜のような深みと艶と輝きを持ったゴールドカラーのこと。
バネ棒
ケースとベルトやブレスレットを固定するための棒状の部品。内部に伸縮するバネが入っており、エンドピース穴へ差し込みやすい仕組みになっている。ベルト交換などでバネ棒を外す時に使う道具をバネ棒外しと言う。
ハーフハンターケース
蓋の中央に丸く開いた窓があり、蓋を開けずに時間が読み取れるようになったケース。フランスの皇帝ナポレオンが考案したとされているため、ナポレオンケースとも呼ばれたり、デミハンターやハーフサボネットとも呼ばれる。
パーペチュアル
ロレックス社が開発した、世界初の360度回転式ローターを搭載した自動巻き機構のこと(1933年に同社がパテントを取得)。
パーペチュアルカレンダー
西暦2100年まで無調整で閏年も自動的に表示するカレンダー機構。普通のデイト表示などは2月28日や4月、6月、9月、11月など30日までの月の場合、表示を修正しなければならない。しかし、パーペチュアルカレンダーは4年に一度の閏年もプログラムされた歯車を持つので修正不要である。
パラクローム製ヒゲゼンマイ
ニオブ(Ni)をメインとしたナフニウウム(Hf)との合金であるパラクロームを材質に採用した特殊なヒゲゼンマイ。耐磁性に優れ、湿度変化にも強い性質を持つため、精度の維持と安定化に高い効果を発揮する。
パラシュート
テンプの軸受けに窪みを設けた宝石をセットし、バネで支えられた土台に載せることで、時計が衝撃を受けた際にもその精度や作動を安定させるための装置。アブラアン・ルイ・ブレゲが1790年に考案した、耐衝撃機構のルーツともいえる装置。
針
時針、分針、秒針などの文字盤上の時刻や数字を示す針状のパーツ。指針とも言う。種類としては先端に輪の付いたブレゲ針、中が肉抜きされたスケルトン針、葉っぱの形をしたリーフ、鉛筆の形をしたペンシル、時針部分にメルセデスベンツのロゴに似た形をしているベンツ、その他ドーフィン、アルファ、アプライト・ラインなど様々な種類がある。
バルジュー
1901年にスイスで創業したムエボーシュメーカーで、特にクロノグラフのムーブメントに関して高い評価を受けていた。傑作クロノグラフムーブメントキャリバー23などを作り出し、様々な時計会社に供給された。1983年にETA社に統合されたがそのムーブメントの造形は美術品の域に達し、最高級時計の心臓として動き続けている。
パルスメーター
ゼンマイの巻上げがあとどの位残っているかを表示できる機能。残量を表示するインダイヤルをパワーリサーブ・インジケーターと言う。
パルソマチック
世界初のLEDウォッチ「パルサー」の誕生40周年を記念して、2010年バーゼルワールドで発表されたハミルトンの新作モデル。自動巻きロータ-で発生した機械エネルギーを、マイクロジェネレーターによって電気エネルギーに変換。高性能な蓄電装置によりLCDディスプレイにデジタル表示する機構を搭載する。
バレッツ
アンクルの先に装備される、人工ルビーなどのツメ石のこと。
バレル
ゼンマイが収納されている円筒状の部品。日本の時計業界では香箱とも呼ばれる。
パワーリザーブ
その都営が、ゼンマイをフルに巻き上げた状態から、ゼンマイが緩んで停止してしまうまでの、おおよそその時間。
パワーリザーブ・インジケーター
ゼンマイの巻上げ残量を、ダイアル上に針や数値で表示する装置。アブラアン・ルイ・ブレゲが1780年代の自動巻きモデル(懐中時計)に搭載したのが、その源流といわれている。
半回転一方向巻き上げ式自動巻
自動巻きのローターが左右約90度の範囲で動く構造のことを半回転と言い、ローターが一方向に動いた時だけゼンマイが巻き上がる仕組みのことを言う。ムーブメントを薄くすることができるが、ローターが90度しか動かないため、巻き上げ効率が悪い。初期の自動巻ムーブメントによく見られる。オメガなどの3/4回転のローターもハーフローターと呼んでいる。
ハンターケース
文字盤側とケース裏側に蓋が付いたケースで、文字盤を完全に覆うフルハンターと中心に窓があり、開かなくても時間を読みとれるハーフハンターなどがある。ハンティングケースやサボネットとも呼ばれる。
反転ケース
風防を保護するために考案されたケースで、ムーブメントを納めた部分を裏返すことができる。ジャガー・ルクルト社のレベルソが有名である。
ハンド
時計の針の海外での名称。針が重いとぜんまいの力(トルク)が余分にかかりパワーリザーブが低下するだけでなく、軸列機構などにも大きな負荷が生じるため、腕時計の場合は可能な限り軽い素材で薄く成型されている。そのデザインや形状にはさまざまなタイプがあり、それぞれアロー(矢印)、バトン(棒)、リーフ(葉)、バー(細い棒)、ペンシル(鉛筆)などの名称が付けられている。
バンド
時計を腕に付けるためのベルトのことで、主に革やウレタン素材などが使われる、金属製のベルトはブレスレットとよび、バンドとは区別して使われることが多い。
ハンマー
クロノグラフ機構のリセットボタンに接続するレバーのこと。クロノグラフのリセットボタンを押すとハートカムがハンマーに叩かれ、積算計の針がゼロに戻る仕組みになっている。ミニッツリピーターの場合は鐘を叩くレバーアームのことを指す。
ハンマースプリング
クロノグラフでスタート、ストップ、リセットを押したときに、ハンマーの動きを制御するスプリングレバーのこと。
P.999/1
パネライが2010年SIHHで発表した、インハウス・手巻きムーブメント。直径12リーニュ(27.4㎜)、厚さ3㎜と、従来ムーブに比べてスリムでコンパクトなサイズが特徴(ムーブ厚はP.9000の半分以下)。同社製の手巻き最新コレクション「ラジオミール チタニオ 42㎜」などに搭載されている。
ヒゲゼンマイ
テンプに取り付けられた細かいヒゲ状のゼンマイのこと。輪列を通りガンギ車からアンクルの衝撃を介して伝えられたエネルギーを天輪の振動に変える役割をしている。
ヒゲ持ち
ヒゲゼンマイとテンプ受けを繋ぐパーツで、ヒゲゼンマイの外側に付属する。
PG
赤みのある金、ピンクゴールドの略で金75%、銀、銅、パラジウム、亜鉛25%で作られている。YGはイエローゴールドで、WGはホワイトゴールド。Ptはプラチナで金よりも硬度が低く、加工が難しいため時計のケースには適していない。1960年代は金の3倍の価格であったため、高級時計に使われていた。
美錠(尾錠)
革のベルトにおいて12時側と6時側のベルトを留める金具のことを言う。ベルトの穴に差し込む中央の棒のことをツク棒と言う。
ビックデイト
ダイアル内部に重なり合うように設置された2枚の専用ディスク盤(それぞれ十の位=10~30&31と、一の位=0~9の数値が描かれている)を使って、日付表示を行なう方式。通常のデイト表示より大きく、拡大レンズを装着しなくても鮮明に日付けを表示することができるが、機構は複雑なため主に高級時計に採用されている。
日時計
紀元前4000年~3000年頃に古代エジプトで考案された古典的な時計で、柱や岩などある一定の形をしたものに日光が当たることによってできる影を計測して時刻を知る。
ビート
振動数の項参照。
PVD加工ケース
「真空蒸着」「IP加工」「スパッタリング」の3種の方法のいずれかで、金属表面に薄い硬化膜を作る物理気相成長法の総称。メッキのような液に浸す湿式加工と異なり、蒸発させた金属原子を真空中で素材に噴き付け、表面に膜を形成させる乾式加工技法。分子レベルで密着しているのでメッキと異なり剥がれ難く、頑丈な表面加工ができる。
秒帰零
秒針がゼロ位置に急速に戻る機能。クロノグラフやストップウォッチなどのリセットボタンを押したときにゼロに戻る。
標準時計
時計職人が作った時計の時刻を合わせるために使用したり、天文台で天体観測お行なう際に使用した時計のこと。レギュレターとも言う。文字盤内に時、分、秒がそれぞれ個別に表示されている。クロノスイスやオーガスト・レイモンドなど限られたメーカーでしか製作することができなかった。
秒針
秒数を示す針のこと。セコンド針とも言う。時計、分針と共にセンターに付いているものをセンターセコンド、インダイヤルにあるものをスモールセコンドと言う。
秒針規正
秒単位まで合わせるため、リュウズを引くことによって一時的に秒針を止めることができる機能のこと。秒針停止とも言う。
平ヒゲ
平らに巻かれたヒゲのこと。これに対してブレゲが発明した巻上げヒゲ(ブレゲヒゲ)がある。
ピラーホイール
クロノグラフ機構の全機能を制御している重要なパーツで、スタートやリセットボタンを押すとこのピラーホイールが回転し、スタート、ストップ、リセットを行なう。
ピラーホイール式クロノグラフ
ピラーホイールを使用したクロノグラフのこと。ピラーホイールの換わりにカムを作ったカム式クロノグラフに比べ製造が難しいため、コストも高くなる。
ヒンジ(蝶番)式ケース
ヒンジを使ってガラス縁と裏蓋をケース本体に固定しているケースのこと。1920年頃までのケースに多く見られる。
風防
ガラスの項参照。
風防フォーリンボール時計
17世紀頃のヨーロッパに登場したユニークな球体時計。球体の周りには24時間で1周する文字盤が取り付けられていて、その下の人形が文字盤を指して時刻を知らせるという仕組み。
風防複雑時計
コンプリケーションウォッチのことを言う。トゥールビヨンなど複雑機構が組み込まれた時計のこと。
プッシュボタン
クロノグラフ機構をスタート、ストップ、リセットするためのボタンのこと。非防水は角ボタン、防水は丸ボタンのものが多い。積算機能が付いていないクロノグラフはボタンがひとつである。
フライバック
クロノグラフにおいてストップウォッチ機能を使用中にリセットボタンを押すと、秒針が瞬時に戻って再び計測を始める機能。続けて計測をする場合に便利。
プラスチック風防
アクリル樹脂製の風防のことで、生産コストが低く加工性と透過性に優れている。しかしその反面、傷が付きやすく変色することがある。
振り子時計
1656年にオランダの天文・物理学者クリスチャン・ホイヘンスが開発した等時性を利用した時計。日差は10秒ほどであった。
ブリッジ
歯車やテンプの真軸を支えるプレートで、部品を固定する役割をする。日本語では「受け」と呼ばれる。
フリップロックブレス
クラスプ(留め金具)内側部分に、折りたたんだ上体の延長板を収納したタイプのブレスレットのこと。ウエットスーツや潜水服などを着用した際にも板を伸ばして長さを延長すれば、そのまま容易に装着できるようになっている。
プリントインデックス
インデックスの加工方法のうち、最も一般的に用いられる手法。文字盤に直接、数値などをプリント加工する方式。
ブルガリ グループ
ブルガリを総帥とするブランドグループ。2000年にジェラルド・ジェンタとダニエル・ロートを傘下に加えている。
ブルースチール
高品質のスチールに焼き入れすることで、光沢感ある美しいブルーの酸化被膜をを作った銅のこと。美しいブルーの発色が難しく量産できないため、高級時計の針などに使用される。焼きを入れることによって錆びにくくなる。
ブレーキレバー
クロノグラフ機構において、ストップボタンを押したときにクロノグラフランナーの動きを抑え込むレバーのこと。
ブレゲヒゲ
ヒゲゼンマイの一種でアブラアン・ルイ・ブレゲが考案したもの。内側に巻き上げられた部分より、ヒゲの外側を上に持ち上げた螺旋状のヒゲ。平ヒゲに比べて偏芯運動が少ないため、等時性と精度が高まる。しかし、製作が難しく時計の厚みが増してしまうというマイナス面もある。
ブレスレット
金属製のバンドのことで、パイプやピン、コマ、バックルなどで構成されている。コマが3連、5連と増えていくことによって、より華やかになる。
プロダクションカウンティング
1時間当たりの生産個数を計測することができる工業生産用のクロノグラフ。速度計測と同様にタキメーターを使い、製品1つを作るのにかかる時間を計測する。ストップしたときにクロノグラフ針が指す数が1時間当たりの生産個数となる。
ヘアスプリング
ヒゲゼンマイのこと。テンプの動きを制御すると共に、その動力源ともなる部品。
ヘアライン仕上げ
ステンレススチールのケースや裏蓋、ブレスレットなどに髪の毛のような細かいラインを施したもの。ブラシなどで摺って加工している。
ベースムーブ
ムーブ(エボシュ)メーカーなどから仕入れられた、みかんセの機械のこと。時計メーカーは仕入れたエボシュを分解し、パーツのリファインや調整、装飾加工などを経て完成品に仕上げるのが一般的なので、完成品に対してその基本(ベース)となったムーブメントという意味でこう呼ばれている。
ベゼル
風防を固定するために付けられたリングのこと。プラスチックは金属のベゼルの上に付ける。エンジンのようなデザインをしたエンジンターンドやギザギザのピラミッドベゼル、段差が付いたステップドなどの種類がある。また、ダイバーズウォッチなどに付いている経過時間を計れるものを回転ベゼルと言う。
(ヘリウム)ガス・エスケープバルブ
飽和潜水を行なう際、ダイバーが腕に着けた時計内には分子の小さいヘリウムガスが侵入してしまうもの。浮上時に水圧が低くなると、自然に抜け切れなかったそのガスが膨張してケース内圧を高め、ガラスなどを破損してしまう恐れがあるため、そのガス抜きを行なうための装置。
ペリフェラルローター
通常は半円形部品をセンター軸に固定する自動巻きローターを、ペリフェラル(=周囲の)という言葉のようにムーブ外周部に設置されたリング状部品に替えた画期的な自動巻き装置。カール・F・ブレラが開発したオリジナル機構。
ベルト
腕時計を腕に付けるためのベルトのこと。皮ベルトなどは小穴にツク棒を差し込んで固定するタイプが主流だが、中留が付いたものなどもある。主な素材は、カーフ(生後6ヶ月以内の子牛皮)、オーストリッチ(ダチョウの皮)、ワニ皮(クロコダイルやケイマン)、ピッグスキン(ブタ皮)、バッファロー(水牛の皮)、シャーク(サメ皮)、リザード(トカゲ)、コブラ、合成皮革、ウレタンなどがある。一般的に金属製のものをブレスレットと呼ぶ。
ペルラージュ装飾
熟練職人が専用の施盤機で刻む、細かな渦巻き模様(一説には「真珠をイメージした模様」ともいわれる)。
ペンデュラム・コンセプト
タグ・ホイヤーが2010年のバーゼルワールドで発表したコンセプトウォッチ。従来のヒゲゼンマイの代わりに、磁石を利用した「仮想スプリング」を採用した画期的モデル。「磁力」を応用することでヒゲゼンマイの物理的限界や弱点を克服し、毎時4万3200振動の高速回転型テンプを実現している。
ポインターデイト
ダイアル周囲に描かれた1~31の数値を、1ヶ月で1周するカレンダー専用針が指し示すことで日付を表示する方式。
防水性能
ウォータープルーフの項参照。
飽和潜水用防水
不活性ガスと酸素を混ぜた高圧混合ガスを用いるダイビングにおいて最低200m以上の潜水に耐えられる性能のこと。深海での高圧に慣れるため、ヘリウムなどの不活性ガスが混合されたガスを吸って加圧し、身体を飽和させた状態にして潜水を行なう。時計にもそのような過酷な水圧にも耐えられる性能が必要とされる。混合ガス潜水用防水とも言う。
歩度
日差、月差、年差の総称で時計の進み具合や遅れ具合のこと。歩度緩急とはこの歩度を調整することを言い、機械式はヒゲゼンマイに付いている緩急針を操作することによって歩度を調整する。
ポリッシュ仕上げ
鏡面仕上げのことで、車などでも使われることが多い。鏡のような光沢で高級感溢れる仕上がりとなる。
ホールマーク
金や銀の純度はユーザーが見ただけでは簡単には確認できないため、国や公的検査機関などがあらかじめその純度を検査。法廷基準を満たしたと認められた場合に刻印される品質保証マーク。